※ 7月21日版を公開しました knoa.hatenablog.com
前回の予測
前回7月6日の5週予測のうち、1週目は予測7000人→現実8054人※となりました。(※7月19日修正: 単純ミスで7月6日の感染者数 8341人 と入れ違えていましたが、正しくは 8054人 でした)
予測より現実のほうが上回っていますが、しかし本日時点で「前週比」が予測に反して既に下落傾向にあり、今後は現実のほうが下回っていく可能性が高いと見ています。
今回の予測
8万の予測が4万に、減る? という批判は、まったくその通りで、謹んでうけたまわります。前述の通り、「前週比」が既に下落していることを重視しました。
その前回予測とのズレの主な要因としては、
- 人流の影響が3週遅れではなく2週遅れで早くも現れている可能性
を想定して、予測を見直しています。ブレーキが早めに効き始めているというわけです。前回この条件の違いを想定しなかったのは失態でした。
なお、いまのところ本日までの感染者数に検査飽和などの影響は出ていないか、仮に出ていたとしてもまだ大きな影響ではないとみなしています。
今回の予測であれば、入院などの医療の逼迫はかなり緩和されるとは思いますが、それでも病床の不足が報道される実質的な満床飽和(東京では4000床くらい?)はギリギリの線だと思います。
予測の条件など
前回と同様です。
ただし、3週前の人流ではなく2週前の人流に変更しました。また、繁華街の人流データの完全版が
- 都医学研は6月6日を最後に更新停止中
- 都のモニタリング会議版は7月2日分まで、かつ時間帯別の完全版なし
- 厚労省のアドバイザリーボードは先週開催なし
といった事情で入手できなかったため、前回に比べると精度が落ちています。イギリスでさえ各種報告の頻度を落としているくらいですから、コロナに対する危機意識や実際の危険性がやわらいでいくにつれて、欲しいデータが不足する傾向はやむを得ないのかもしれません。
また、ワクチンの4回目接種が都の全人口に対して直近3週で 0.4% → 1.3% → 3.0% と伸びていて、まだまだ絶対数としては少ないものの、リスクの高い人から接種しているわけなので、医療に対する負荷軽減という意味では数字以上に影響があると思われます。これが今後加速するのかどうかの予測は難しく、いまのところ単純に直近の増加分をそのまま延長しているだけです。(当面は加速していく可能性のほうが高い気はしていますが)
他の予測など
今週は1つだけ更新されていました。(敬称略)
※ 特に断りがない限り、感染者数はいずれも7日平均なので、祝日などによるブレがなければ感染ピークの1日単位の最大値はその1.2倍くらいになることが多いです。
- 新規変異株による陽性者数および死者数のプロジェクション #2 (名古屋工業大学 平田晃正)
(※7月20日修正: リンクが正しく張られていなかったのを修正しました)
前回(7月05日) 東京都は8月下旬にピークで6000人(楽観)~1万4000人(悲観)
今回(7月11日) 東京都は7月下旬にピークで1万3000人(楽観)~1万8000人(悲観)