変異株 JN.1 が日本で大きな波を作ることはないよ

※ 1月19日、新しい記事を書きました。 knoa.hatenablog.com


これまでとれからの感染状況について、ごく簡単にまとめておきます。

感染の波ができる仕組みについては、第9波が「ゆるやかな大波」になる懸念 を参照してください。(これを最初に読んでおかないと、ピンと来ないかも)

直近で ●JN.1 が週あたり約2倍のペースで増えています。 しかしグラフには記載していませんが絶対数としては少なく、年明けまで高い前週比をキープしても、感染者数全体として大きな波を作るほどではありません。

またその ●JN.1 も、おそらく11月までの環境下(人流量や免疫量)では1倍前後の前週比だったと思われます。前週比が1倍→2倍になった要因は、ひとえに年末の人流増(感染機会増)です。(免疫の減衰は、この短期間ではわずかです)

今後は、人流が2019年のような推移を繰り返すとすれば、年明けには人流は11月ごろの水準まで落ち着くことが予想されます。加えて、少しずつでも感染やワクチンによる免疫も蓄積されますから、●JN.1 の前週比も、1倍前後・以下に落ち着くことが期待できます。

その後、4月にかけては少しずつ人流は増えるかもしれませんが、「仮に感染が増えれば、免疫の蓄積で前週比には下方圧力が働く」ことから、結局のところ、少なくとも日本の免疫環境下において、●JN.1 が大きな波を作ることはないと言えます。

あえて、これから大きな波になる要因を挙げるとすれば、

  • テレワークが衰退して、人流の絶対量がコロナ禍前くらいまで回復していく
  • ●JN.1 よりさらに強力な変異株が現れる(今のところ見当たりません)
  • 今流行中のインフルエンザが落ち着いて、学校での感染対策が緩む

といったところですが、当面その心配はないでしょう。(学校が緩んで感染が増えても、すぐに引き締めることができます)

参考グラフ集:

むしろ今はインフルエンザが流行ってます。

そのほか、各種グラフ(今後、更新は不定期になります) f.hatena.ne.jp

元データ: