人流と前週比の比較画像を貼り付けて但し書きを連ねるだけの記事

比較画像がやっつけクオリティですみません。

要約: 人流のあからさまなピークは、必ず後の前週比として現れます。連休などの影響で見にくいけど、過去ずーっとさかのぼってもそうです。その上で、変異株や集団免疫によって、人流以上の大きな波が現れます。

前週比は人流の12日遅れでやってくる


厚労省の繁華街滞留人口資料のうち、東京の部分拡大を加工

前週比

  • 7日平均ではなく1日ごとの前週比であることに注意
  • 祝日明けとその翌週などのトゲトゲは無視する必要がある
  • トゲトゲ明けに数日続く緩やかなしわ寄せもできれば無視する必要がある

人流

  • 連休時などの減少は無視する必要がある(繁華街の人流は、他県への行楽などを反映しないので)
  • 昼間(ピンクや赤)の時間帯とよく合致する経験則がある
  • 神奈川・埼玉・千葉などの人流も本来は考慮すべきである
  • 本来「対象となっている7つの繁華街」だけで代表できるはずがないので(連休の人流しかり)、あくまで「東京では、幸いにも、未知なる真の指標との合致度が高い」という目で見る必要がある

短期と中長期の視点

  • 短期で急激に変動しうるのは人流だけなので短期予測の参考材料になる
  • 新たな変異株の増加は比較的短期間で前週比を「右肩上がり」にする
  • ワクチンや感染による免疫は中長期的に前週比を「右肩下がり」にする
  • オミクロン以降、人流と前週比のズレは12日だが、デルタ時は3週間だった


参考: 年末の人流

現状の人流を維持すれば急増は避けられるようにも思いますが、これまでの年末の人流傾向を鑑みると、年末に向けての国民心理がどちらに傾くかは予測の難しいところです。


厚労省の繁華街夜間滞留人口資料より部分拡大
※ 前掲の時間帯別とは異なり、こちらは「夜間」の滞留人口による「年ごとの比較」なので注意。


参考: 日本全体の変異株

海外で増えているBQ.1.1などの新興変異株は、日本ではまだ相対的に極めて少ないままです。その意味で、日本は世界の多くの国に比べると「まだ不安材料を抱えている」と言えます。もっとも、日本では「既存のBA.5系統より少しだけ感染力が強いBF.5」が増えているおかげ(?)で、BQ.1.1などとの感染力の差が相対的に小さく、「強烈な変異株が急激に増えて、人々が人流を減らすより早く感染しまくってしまう」といういつものパターンは、やや穏やかなものになるかもしれません。とはいえ、タイミング的にはBQ.1.1などがそれなりの絶対数を確保したあたりで年末年始を迎えるはずで、1月の感染拡大は避けられないでしょう。


展望: いまは変異株もBA.5やBF.5が主流で落ち着いていて、集団免疫も急激に獲得しているわけではないので、主に人流が前週比を左右しています。年明けにかけて人流から新興変異株へと主役となる因子が移っていくはず。


最新のグラフはこちらのページで毎日更新しています。 f.hatena.ne.jp